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新人研修

 

1年目の年間スケジュール(例)

4月頃
  • 協同組合「医療と福祉」(東京勤労者医療会、外苑企画商事など)合同入職式
  • 合同入職ガイダンス(看護師、リハビリ、検査、栄養など他職種と合同)
  • 保険薬局配属(たくみ外苑薬局、わかば薬局中央店)
  • 1年目研修:保険薬局薬剤師職能研修
  • 自己チェックリストによる自己点検、社内での確認試験(年4回)

上記の研修以外は、主に2つの業務を行います。
1つは鑑査業務。処方箋とPCデータ、処方箋と薬歴の照合確認等、錠剤・小児・水剤・一包化・外用・散剤等の調剤を通して、薬の適量・適性を見る目を養います。
もう一つは窓口業務。患者さんに服薬指導を行います。日々患者さんと話すことにより、疾患に対する薬の効果や副作用等、様々なことが見えてきます。こうした経験を重ねることで知識は経験として蓄積し、次の患者さんに活かせるようになっていきます。

7月頃
  • 西南ブロック薬剤師学術交流会、関東甲信越ブロック薬剤師会学術大会参加
  • 薬剤師会各種学習会へ参加

学術的な研修として、週2回ずつ、計31回の学習会(座学)を行い、採用薬を対象に知識を深めます。
窓口での服薬指導で注意すべきポイントについて勉強します。

10月頃
  • 東京民医連新人研修会(接遇、薬の見方、薬害など)
  • 東京民医連薬剤師部会総会
  • 協同組合「医療と福祉」薬剤師活動交流集会準備(東京勤労者医療会院内薬局,外苑企画商事各薬局合同)

上記の研修以外に、ここから1年程の間、毎月慢性疾患をテーマとした症例発表を行います。各自一症例ずつ取り上げ、まずはガイドラインを勉強し、具体的な症例を通して疾患と治療について学習します。
テーマ:高血圧・高脂血症・虚血性心疾患/糖尿病/透析・腎不全/喘息・COPD/化学療法/心房細動・不整脈/感染症/癌性疼痛/関節リウマチ/パーキンソン病

活動交流集会

毎年、外苑企画商事を中心に、他法人も含め70名前後のスタッフが参加し研究調査の結果を発表する『活動交流集会』。毎回7~10名が発表し、その後は参加者全員が発表内容ごとにグループに分かれて討議を行うもので、2年目と5年目の終わりには、発表者として参加します。

2年目の終わり ~初めての発表:活動交流集会~

2年間の経験をカタチにする
入職後初の一大イベント

症例と課題を自分で決め、準備に約半年を掛ける、入職後初の一大イベントです。

5年目の終わり ~初期研修の集大成:活動交流集会~

調剤薬局と病院薬局の
両方を経験したから気がつくことを発表

最初の2年間調剤薬局を経験した場合、3~ 5年目は病院での研修になるので、新たな環境で培った経験・知識をもとに、症例と課題を決め、みんな早いうちから発表の準備を進めます。

 

担当者メッセージ

~調剤薬局研修の現場から~

様々な症例とたくさんの先輩に触れて
自分なりの薬剤師像をつくってほしい。

わかば薬局中央店 薬局長 勇 美穂

わかば薬局中央店にて新人研修の日々の実習カリキュラムづくりを担当

外苑企画商事での5年間の初期研修において、一般的には調剤薬局での研修が入職後最初の職場になります。実務に関しては、入職から3ヶ月程度の間に一通りの業務の流れを覚え、覚えたことを日々反復していく中で、理解と経験を重ね、ベースづくりを行います。

最初の3ヶ月の間は下記の様な業務がテーマになります。

  • (1)調剤

    調剤(錠剤・小児・水剤・一包化・外用・散剤など)を通して、薬の量や薬が適性に使われているかなどの見る目を養います。

  • (2)鑑査

    点検と同時に、その処方がその患者さんに適切かどうかをチェックします。

    • 1.処方箋とパソコン入力されたデータ、実際に調剤されたものが合っているかを確認。
    • 2.処方箋と薬歴を見ながら、患者さんにその薬を出して良いか、量は適切かなどを確認。
    • 3.この作業を全処方に対して行う。
  • (3)窓口業務

    窓口で実際に患者さんに服薬指導を行います。日々、患者さんと話すことが何よりの勉強であり、疾患に対する薬の効果や副作用など、様々なことが見えてきます。

1年目の冬、年が明けた頃から、在宅訪問服薬指導への挑戦もはじまり*、日々の報告書作成や症例検討を通して医師や看護師と連携するなど、チーム医療を体験します。

*期間は半年間を目安に調整します。最初の数回は先輩が同行し、訪問先での手順や保険上の問題などを教えますが、その後は一人で訪問し、処方された薬が実際に使用される現場を見て、患者さんをトータルでケアできる専門知識を養います。

新人の皆さんにとって、入職後の1年は特に覚えることも多く、初めての職場で不安もあるかと思います。

わかば薬局中央店では1日の処方箋が400枚以上対応すると聞くと、忙しくて研修どころではない?と心配する気持ちも分かりますが、それだけの処方箋を見ることが出来る貴重な機会と経験とも言えます。

初期研修プログラムはしっかり組み立てられていますので、是非今後の飛躍に繋がるしっかりとした力をつけていって欲しいと思います。一緒に学んでいきましょう!