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先輩の声

たまたま受けたインターンが、その後の薬剤師人生を変えた

篠田 千尋
わかば薬局 薬剤師
2012年入社 東邦大学薬学部卒

想像もしていなかった。薬剤師のこんな働き方。

――入社のきっかけについて教えてください。

大学3年生の時に、インターンシップでわかば薬局にお世話になったのが最初のきっかけです。
大学から紹介されたインターンシップ先は、別の薬局だったのですが、家からとても遠く、近場で探したところたまたま見つけたのが『わかば薬局』でした。

――では、わかば薬局とは偶然の出会いだったんですね。

そうなんです(笑)
でも、インターンシップが始まると、たった3日間だけだったのですが、薬局長はじめ、皆さんがとても温かく迎えて入れてくれて、本当に色々な経験をさせてもらうことが出来ました。
その中でも特に感銘を受けたのが『在宅訪問』です。
先輩について同行したのですが、どの患者さんも、学生の私のことを温かく迎えてくれて「お薬持ってきてくれてありがとね~。」ととても優しく声をかけてくれたんです。
『薬剤師ってこういったことも出来るんだ!』と、今まで知らなかった薬剤師としての仕事の一面を見ることが出来た、とても印象的な経験でした。

色んな薬局を見て分かった、薬局での在宅訪問の現実とは!?

――大学での勉強では在宅訪問は経験できないのですか?

大学では、5年生の時に実務実習があります。
そこでもう一度、在宅訪問を経験出来ると思っていたのですが、私の実務実習先では、在宅訪問を行っていませんでした。
インターンの時にとても感銘を受けた『在宅訪問』だったので、他の薬局での様子も知りたくて、その後も『在宅訪問』を行っている薬局を探した結果、一度だけ、在宅訪問を行っている他の薬局にも行く機会を得ることが出来ました。
でも、残念ながら、わかば薬局で経験した『在宅訪問』とは違い、玄関先のやり取りだけで終わってしまう対応の仕方で、『患者さんと薬剤師の深い信頼関係』のようなものを強く感じることが出来ませんでした。

――在宅訪問をやっている薬局は珍しいのですか?

就職活動の時に、色々な薬局を見てまわって分かったことなのですが、『在宅訪問』を実施していると掲げているところでも、実際には、ほとんどその依頼が無いため行われていなかったり、薬局内の業務としてあまり重視されていないため、対応出来る人材が確保出来ず充実してない・・・。といったところも少なくありませんでした。
『在宅訪問』は医師からの依頼がないと出来ないことですし、調剤薬局の主な業務は、外来なので薬剤師の数が整ってないところだと、実際は難しいようです。

――それでは、わかば薬局は珍しい方の薬局だったんですね。

そうなんです。 薬剤師が25名もいる薬局は、全国でもなかなかないと思います。
今思い返してみても、インターンシップでわかば薬局に来ていなければ『在宅訪問』にやりがいを見つけることもできなかったですし、こうして就職することも無かったと思います。そう考えると、わかば薬局との出会いは運命的だったと思っています。

患者さんから頼られる薬剤師を目指して!

――では、現在薬剤師を目指されている方にメッセージをお願いします。

わたしは今、半年間の『在宅訪問研修』の真っ最中で充実した毎日を送っています。
インターンを経験するまでの学生時代に、これほど『在宅訪問』にやりがいを感じるとは思ってもいませんでした。やはり、実際に経験してみないと分からないことがたくさんあります。学生の方にはぜひ、在学中にインターンシップなど、いろんなことに挑戦して、見識を広めて欲しいと思います。

――最後に、今後の目標を。

来年度からは『病院薬局研修』が始まります。
『在宅訪問』からは離れてしまいますが、患者さんや先輩薬剤師から「居なくなって寂しい」と言ってもらえるような薬剤師になれるように、残りの研修期間を精一杯頑張ります。
そして、『病院薬局研修』でもたくさんのことを経験し、一人前の薬剤師になって、またわかば薬局に帰ってきたいと思います。

――本日は、ありがとうございました。